神奈川歯科大学歯学部の公認団体SDS(Society of Dental Study)です。歯科業界のさらなる発展を目指します。勉強系の部活です。

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患者中心の歯科医療の実現と実現方法とは
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    医療人間科学という講義がある。将来歯科医療を提供するにあたって、歯科医療を取り巻く社会的観点、すなわち、憲法、法律や患者の心理状況など、を学ぶ学問である。
    その講義の中で、課題が出題された。

    その課題とは、

    患者中心の歯科医療の実現のために必要な「十分なコミュニケーション能力」とは?

    である。
    自分なりに調査をしてまとめてみると、以下の通りとなった。
    長文だが、SDSの活動につながる話でもあるので、我慢して読んでください。


    上記案件、すなわち、「患者と信頼関係を築き、患者を診療上の意思決定に参加させ、患者が自己決定を行えるようにするために必要な能力」は2点あると考える。

    一つは「診療に関する情報を丁寧に、手際よく説明する」能力
    いま一つは「患者から情報を引き出す」能力

    である。

    前者は「患者が治療について知った上で、その治療実施の同意を得る」ための能力であるから、すなわちそれは「インフォームドコンセント」である。
    したがって、それが有効であるためには、同意時に以下の4点が重要となる。

    1.患者に医療上の判断能力(精神疾患等が無い状態)があること。
    2.治療を受けるか否かを決定できるように、患者に適切な情報が提供されていること。
    3.患者が理解できるように分かりやすく情報が提供されていること。
    4.同意に威圧や無理強いなどないよう、同意は自由かつ自発的なものであること。

    これら4点を理解した上で、「診療に関する情報を丁寧に、手際よく説明」する必要がある。

    次に後者であるが、後者は医師がなすべき「患者に最善を尽くすという積極的な義務」実施するための行為であるから、以下の5点が重要となる。

    1.病気に対する患者の主観的な経験、すなわち、患者の病気に対する考え、不安、恐れ、身体機能への影響、治療方針、を探ること。
    2.患者を身体的・精神的・社会的存在として全人的な理解
    3.臨床上の意思決定、すなわち、問題と優先順位、治療と目標、医師と患者の役割、を患者と共有すること。
    4.診療の過程に予防と健康増進を組み込むこと。
    5.患者に共感し、患者とともに歩むことによって、患者・医師関係を強化すること。』

    となる。
    これらの回答が正しいのかどうかは、来週教授より連絡がくる、と思う。

    さて、資料から抜粋してまとめてみたが、抽象的でよくわからない。そこで、こうした考え方が特に必要となるであろう臨床現場ではどうなのか、調べてみた。

    患者中心の医療提供のために上記の考え方を実際の臨床現場の状況にあてはめ、その時どう考え、どう対応すべきか、がある医療コンサルタントの会社のサイトに記載されていた。

    そのサイトによれば、患者中心の医療が提供できないと、
    「検査で病名を知りたいだけなのに治療のため何度も通わされた。」
    「薬が欲しかったのに、検査して説明を受けて帰らされた。」
    「学校行事を控えすぐに治してほしかったのに、そのための最善の行為がなされたか疑問。」
    「○○医院は、不必要な検査ばかりさせられる」
    といった患者からの評価を生むことがありうるという。

    では具体的にどうすればよいのか。サイトでは場合分けして記載されていた。

    1.問診時:診断根拠を得るため、あるいは検査や治療方法を選択するための会話の中で、
           患者が何を、どういった状況でどんなことを求めているのかを聞き取る姿勢をとる。
    2.検査時:検査前には、「今から○○の検査で△△を調べます」、結果報告時には
           「普通の数値は○○くらいです。今回あなたの数値は○○ですので、問題ないでしょう」
           と言った具体的な説明をする意識が重要。
    3.診断説明時:
          難しいことを易しく小学生に伝えるように心がけ、説明用リーフレット、スライドや映像などを
          その場で見せたりして渡す。
          さらに、「診断の根拠」「病気の特徴」「主な症状」「病気の対策」など論理的
          に説明する。 
    4.患者への希望事項の説明:
          再診の必要性、例えば、「どうなったらまた来るのか?」「どの段階で来るのか?」
          「どうなれば来なくていいのか?」などの説明をする。
    5.全体的な話し方・確認方法:
         話し方
         ・言葉遣いとトーンを柔らかくし、易しく深く説明する。
         ・患者の訴えに関心を示すような「相槌」や「返事」をする
         ・患者が訴える痛みや苦しみを「理解」する一言を加える。
         ・短い問診時間でも、話すペースは相手のテンポにあわせる
         確認方法
          説明が分かったか、次のアクションを理解したか、医師は患者ニーズに答えたのかを
          確認するために、「質問はありませんか?」「気になる事はありませんか?」
          「聞き忘れたことなどありませんか?」と質問する、ということだった。

    要するに、実際の現場では傾聴と共感を心がけることが重要であるといえそうだ。
    部活の一環で、審美歯科医院を訪問する機会があるので、これらを理解したうえで質問してゆくつもりである。
    以上。

    | 雑話 | 16:06 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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